本日午後は東京QOLカウンセラーカレッジの上級特別講座の『S-Ⅲ-2 交流分析の基礎』の後半を。
ダブルバインド(二重拘束)というコミュニケーションパターンの特徴をしっかりとお伝えしました。
このダブルバインドはモラルハラスメント等における抜け出しにくくコミュニケーションの典型的なパターンです。
例:「自分で考えろ!」と言うので自分で考え質問しないでいると怒る上司(親等)。質問をすれば「そんなくだらないことを俺に聞くなよ、お前大丈夫か」と見下してくる上司(親等)。
ダブルバインドは交流分析の裏面的交流に該当するもので、同時に両立できない両方のことを同時に要求するものであり、服従せざるをえない、あるいはどちらを選んでも不快を感じる状況に陥るようなコミュニケーションパターンを取ることで、要求される側のメンタルヘルスに多大な影響を与えるものです。
ダブルバインドをする側の多くは無意識で行っており、相手を知らないうちに精神的な病に追い込んでいくことも多いコミュニケーションパターンです。被害者はあれをしてもこれをしても、どうあがいても文句や不平不満を言われる構造で自己肯定感や自尊心、自立、生きる力等を妨げるものです。
皆さまも似たような経験をどこかで知らないうちにしてしまっていたり、されていたりしませんでしょうか?
もう1つの例として
「別に気にしてませんから」と言いつつ非言語では不機嫌な態度で気にしていることを伝えてくるので「一体、どうしたいのですか?」と聞くと「別に」と不機嫌に何の意思表示も具体的提案もしない、などもダブルバインドの1種でしょう。
自分の感じている事を正直に、そしてアサーティブに伝えるコミュニケーション能力こそが自分も他者も気持ち良く生きるために必要なスキル、マナーなのだと思います。
私の大好きな言葉は
『気分良くいることは他者への義務』
『機嫌よくいることは他者への義務でもある』
『機嫌よくいることは自分にとっても相手にとっても義務である』
です。
感情は伝染するからです。
ブスーッとしている人や不機嫌をまき散らしている人が居れば、
つい周囲は気を遣ってしまいがちで、
『不機嫌』になることで無意識のうちに人をコントロールすること、支配する事の手段に使っているのです。
また、不機嫌でいることは本人のみならず周囲の人の健康面へも多大な影響を与えます。
仏教用語の『和顔施』。
人の中で生きている私たちはせめて表情や言動だけでもポジティブでいることを忘れたくないですね(*^-^*)
今回の講座も、次講座のゲーム分析や人生脚本、ラケット感情などへ繋がっていく大切な箇所です。
通常のカウンセリングでももちろんですが、日々の身近な人間関係で非常に役に立つ内容が満載です♪
毎回行っている講座後のフリートークタイムも
思わず感動の涙、尊敬の涙が多々溢れる心が洗われる時間でした(*^-^*)
皆さまに、ただただ感謝をして・・・
どうぞステキな週末を♪
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